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愚者ログ☆

とある愚か者のログ

TPPって何? →強力な内政干渉を実現するスキームだった。

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なぜトランプが大統領就任前にTPPから離脱すると宣言したのか?

まぁ今更批准されることは無いであろうTPPだが、この中身を知れば知る程とてつもない強力な内政干渉スキームである事が分かった。

そりゃまともな神経してればこんな超国家的スキームなんて受け入れられないわな。

 

■ 表向きのTPP概要(抜粋)

TPPとは?TPPのメリット・デメリットをわかりやすく解説 - 【とはサーチ】

<主なメリット>

  • 関税の撤廃により肉・野菜・果物・乳製品などの輸入食品が安くなる。
  • 関税の引き下げにより貿易の自由化が進み日本製品の輸出額が増大する。
  • 整備・貿易障壁の撤廃により、大手製造業企業にとっては企業内貿易が効率化し、利益が増える。
  • 鎖国状態から脱しグローバル化を加速させることにより、GDPが10年間で2.7兆円増加すると見積もられている。

<主なデメリット>

 

表向きは何となく貿易に関する規制緩和の取り決めがなされ、利益を得られる分野もあればそうでもない不利な分野も出てくるイメージだった。そんな人がほとんどじゃないかな。

貿易の代表的な分野として自動車・食料・畜産・サービスがすぐに思いつく。

各国は自国の強い部分・弱い部分に規制や関税をかけて外国との貿易をしている。これは当たり前のことである。

この中でも特に食料関係は国の安全保証に係る重要分野なのは言うまでもない。

 

もし上記のメリットにより安価な肉・野菜・乳製品が入ってくると一般消費者は嬉しいかもしれないが、安いということはどういう事なのかを考えて欲しい。

安価に物が提供できるという事は、大量に「物」を仕入れることができるグローバル大手資本(穀物メジャー等)にしか出来ない芸当だ。

しかし、穀物メジャーが提供する遺伝子組み換え野菜なんて日本人は食べたがらない。

商品に表記してあれば、まず別の商品を買う。

しかしTPPを利用すれば、この表記をさせないようにする事も可能になる。

 

なぜTPPで国内の規制を撤廃させることが出来るのか?

何故自国で決めている規則をTPPのために変えなければならないのか?

明らかな内政干渉であり、しかも消費者に不利になる二重苦であるにも係らずだ。

TPPの枠組みには「規制整合性小委員会」という組織が設置されることになるのだが、これがとんでもない権力を持つことになる。

ここで決定された規制緩和の要求は断る事はできない。

なぜなら「規制整合性小委員会」からの要求は自国の憲法や法律と同じレベルとTPPで定められているからである。

とんでもない権力と表現したのはこのためだ。

TPPはこれほど強力な枠組みなのだが、一般国民の9割以上は知らない。

関税の撤廃や税率を何%に留めるとか、そんなのは些末な目くらましなのだ。

 

最近全農を農業分野における既得権益の悪の組織のようにニュースは取り上げていたが、事実は全く違う。

確かに農家から高額で買取するわけではないが、一定の値で全農が買い取ってくれる安心があるから農家や酪農家が継続出来るのである。

食料というものは自国で自給自足出来る事が国として当然である。

外国に胃袋を握られていることがどんなに恐ろしい事なのか、日本人は鈍感過ぎる。

安定した供給があるから毎日米や野菜が食べられるのであって、この当たり前が損なわれた時、必ずパニックに陥る。

…20年ほど前だったかな。

米が不作でタイ米など輸入米を食べざるを得ない事があったが、その時だってかなりの騒ぎようで、みんな不安に思っていたものだ。

何でもかんでも市場原理を当てはめれば良いというのは傲慢以外の何者でもない。

市場は万能ではない。そもそも市場の源泉とは何か?

人がいなければ市場もないことが何故分からないのだろうか。

人が継続して活動するには食料が絶対に必要だというのに。

 

ホリエモンが食料なんて外国でいくらでも安価に生産出来るのだから、輸入すれば良いだけと大変馬鹿な事を言っていた。ではその国が不作に見舞われて輸出分が確保出来なくなったら?近隣諸国と紛争状態になったら?自国より外国を優先するはずが無いのは明白ではないか。

ホリエモン地球市民最高と言ってるお花畑さんたちと一緒だ。

人間は神じゃないから争いや差別は絶対に無くならない。非現実的な意見ここに極わまるという感じ。

 

だからこそ自給率は非常に重要であり、現在の日本の豊かさを継続する基盤となるのが農業と酪農なのだ。これは国がしっかり保護しなければならない。

しかしながら全農を株式会社化した。

これは資金力があれば買収出来るという事である。

現在は規制があるので外国資本は買収出来ないが、TPPを利用すればこの規制を取り払う事が可能となる。

 

もし全農が外国企業に買収されれば、農家や酪農家は瞬く間に価格競争の鉄火場に放り込まれる。間違いなく小さい規模の農家・酪農家から潰れていく。

そして品質はそこそこの大量生産・効率重視になる。

これにより生産者は減少する。

さらにこの穀物メジャーなりのグローバル企業が日本で生産を止めるとなった時、目も当てられない。正に国の弱体化に直結する。

 

トランプがTPPからすぐさま離脱したのは、一番力を持つはずのアメリカがTPPを通じて他国から内政干渉されることが分かっていたからに他ならない。

アメリカファーストと言っていたことに嘘はないようだ。

かたや日本はまだトランプを口説いてTPPを批准しようとしている…。

日本には何か狙いがあるのだろうか?

 

TPPとは内政干渉の強力な枠組みであり、超グローバル企業がより儲かるための恐ろしい仕組みでしかないのである。

 

グローバリズムを推進してきたアメリカもトランプを選んだ。

これは明らかにグローバル疲れに他ならない。

アメリカ民主党TPPに参加しようとしていたが、こんなことではたして労働者階級の味方と言えるだろうか?前述したようにTPP資本力がある企業がより儲かるスキームでしかないからである。

そして日本はどこを目指しているのだろうか?